「熱中症」の種類・その重症度・症状・応急処置の方法・発症しやすい環境・・・

SNSフォローボタン

フォローする

「熱中症」とは・・・

「熱中症」とは、高温多湿という環境において大量の発汗をすることで、体内の水分・塩分(ナトリウム)のバランスが崩れたり体温調節ができなくなってしまうことで発症する、健康障害の総称です。

熱中症は2種類ある・・・

熱中症には、「労作性熱中症」「非労作性熱中症」の2種類があります。

①「労作性熱中症」とは、屋外の炎天下での作業・スポーツなど体を動かす筋肉運動を行うことで発症する熱中症です。

発症頻度は男性に多く若年男性はスポーツ、中壮年は労働による比率が高くなっていますが、健康な方が短時間で発症するため 発見も早く、治療の反応も良いのでに重症例は少ない傾向にあります。

②「非労作性熱中症」は、屋内屋外問わず暑い環境下で長時間過ごすことで、脱水症状が進行し発症する熱中症で「古典的熱中症」とも 呼ばれます。

梅雨が 明け暑さが本格化し猛暑日・熱帯夜が続くと注意が必要です。

日常生活の中で徐々に進行し、気づかれにくく対応が遅れる危険があります。

男女とも発症が増加していて、高齢者においては熱への感受性・体温調節能力が低く治療の反応も悪く、重症例が多くなっています。

高齢者は、体内の水分量が少なく喉の渇きが感じにくく、高血圧・糖尿病・認知症など持病が有る方も多く重症化しやすい傾向にあります。

国立衛生研究所の資料では、気温が25℃ 近辺から患者が発生し段階的に増加し、31℃を超えると急増するというデーターがあります。

熱中症の重症度・・・  

引用:Wikipedia

「軽症(Ⅰ度)」「中等症(Ⅱ度)」「重症(Ⅲ度)」に分類されますが短時間で重症となる場合も有るため注意が必要です。

①「軽症(Ⅰ度)」・・・熱失神・軽度の熱痙攣など、入院は必要とせず個々で水分・塩分を補充することで、短時間で回復ができる場合です。

②「中等症(Ⅱ度)」・・・熱疲労の症状が見られるため入院し、体温管理など安静にし点滴などで十分な水分・塩分(ナトリウム)の補充が必要な場合です。

③「重症(Ⅲ度)」・・・「中等症(Ⅱ度)」が進行し最重症の状態で、意識障害・腎臓/肝臓などの臓器障害・血液凝固障害(DIC)が見られ、場合によっては呼吸/循環管理など集中管理が必要です。

「重症(Ⅲ度)」の熱中症においては統計で致死率は30%に至ります。

「熱中症の」の症状・・・  

引用:Wikipedia

症状としては「熱失神」「熱痙攣」「熱疲労」「熱射病」の4つがあります。

①熱失神・・・炎天下や蒸し暑い室内において人間の体は体温を下げるために大量の発汗をしますが、そのため脱水状態となり体内の熱を下げるため、皮膚の血管が拡張して血圧が低下します。

同時に脳への血流も低下するため、めまい・立ちくらみ・頻脈・呼吸数増加・失神など突然の意識消失で発症します。

体温は正常である場合が多いですが、発汗があり脈拍も1分間に60以下の徐脈となる傾向があります。

症状としては「軽症(Ⅰ度)」です。

②熱痙攣・・・大量に発汗することで体内の水分・塩分(ナトリウム)が失われます。

そのため水分補給が必要となりますが、補給する水分に塩分が含まれていない場合、血液中の塩分濃度が低下し筋肉収縮に必要な塩分も不足するため、筋肉痛・手足のつり・こむらがえりなどの症状を引き起こしますが、小児の「熱性けいれん」とは区別されます。

症状として、突然の不随意性有痛正痙攣と硬直がありますが、体温は正常である場合が多く発汗が見られます。

「軽症(Ⅰ度)」です。

③熱疲労・・・大量に発汗することによって、体内の水分・塩分(ナトリウム)も大量に失われ脱水状態に陥り、この状態が 続くことで体内の水分量ばかりでなく循環する血液量も減少するため、臓器機能は低下し吐き気・食欲不振といった胃腸症状、疲労感など様々な症状が発症します。

早急な医療施設の対応が必要で、より重症の熱射病の危険性もあります。

症状は個々によって違い、直腸温は39℃程度まで上昇が見られますが皮膚は冷たく発汗があります。

「中等症(Ⅱ度)」です。

④熱射病・・・脱水状態が進行することで体温は急激に上昇して40℃を超え、同時に脳の温度も急上昇するため体温調節機能が失われます。

体内の熱は拡散できなくなり発汗が止まり、皮膚が乾燥します。

意識低下障害・異常行動・ 過呼吸・全身痙攣などを発症し、各臓器にも障害が起きます。

早急な治療が必要ですが、治療が遅れることで脳に障害が残り、最悪の場合死に至ります。

体温は40℃以上まで上昇し高度な意識障害が見られますが、発汗はなく皮膚は乾燥しています。

「重症(Ⅲ度)」です。

現場での応急処置・・・

直ちに発症した人を直射日光を避け日陰・木陰に移動し衣服を緩め安静にし、身体を冷やすことが最も重要です。

冷却部分は、太い血管のある首・両脇・足の付根が効果的で、さらに体の表面に水を付け気化熱を利用して体温を下げます。

意識がある場合は、0.1%~0.2%の食塩水・経口補水液・スポーツドリンクなどで水分を補充しますが、スポーツドリンクは糖分が多く電解質が不足します。

意識がはっきりせず混濁している場合は、口に入れたものが気管・肺に入る危険性が有るため、中止します。

体液にほぼ等しい浸透圧を持つスポーツドリンクや、スポーツドリンク風清涼飲料水を大量に飲んだ場合は、糖分が多いため急性糖尿病(ペットボトル症候群 PET bottle syndrome)を 発症する危険性があります。

スポーツドリンクばかりでなく、みかんの缶詰・アイスクリームなど 糖分の多い食品の大量摂取でも発症します。

痙攣・意識不明・混濁症状がある場合は、直ちに緊急要請を行い救急搬送して医療機関での治療が必要です。

医療機関を受診する目安としては・・・

一般的に医療機関を受診する目安は「中等症(Ⅱ度)」です。

①熱失神②熱痙攣においては、生理食塩水を補充することで回復する場合が多いですが、③熱疲労④熱射病においては 、早急に医療機関を受診する必要があります。

「軽症(Ⅰ度)」においても、水分補充が十分にできない・吐き気が見られる・症状の回復が見られないといった場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。

一般的な熱中症の予防対策・・・

  • 予定の活動をする約2時間前に、生理食塩水250ml~500mlを補充する
  • 吸湿性・通気性・速乾性の良い衣服を着用し、保冷剤・水・冷たいタオルなどで身体を冷やす
  • 屋外での外出時は、日傘・帽子を利用する
  • 扇風機・エアコンなどで室温を28℃以下に調節し、遮光カーテン・簾・打ち水などで室内に侵入する熱を軽減する
  • 睡眠不足を避け疲れを取る生活を心がける
  • 屋内であっても蒸し暑い場所は避け水分補充は忘れない
  • 入浴前・就寝前には水分補充をする
  • 屋内屋外を問わず、喉の渇きを感じなくても水分・塩分・経口補水液を補充する
  • 気温が高温となる日や時間帯は激しい労働・運動を控え外出を抑制する

などが考えられます。

全国熱中症情報も発信されていますから、参考にされてはどうでしょうか?

統計的に発症しやすい環境とは・・・

  • 前日に比べ急に気温が上昇した日
  • 気温がそれほど高くなくても、多湿な状況であれば発汗による蒸散ができず体内の熱を発散できないため
  • 涼しい屋内作業から急に気温の高い屋外作業をした場合、気温差に慣れていない
  • 作業日程の初日から数日間
  • 作業の安全のため薄着NGの工事現場・製造業・災害救助現場、屋外での長時間のスポーツ・行動
  • 統計的に発症件数が多い時間帯は午前中は10時頃、午後は1時~2時
  • 統計的に発症件数が多い季節は、梅雨明け後の7月、特に8月は多い。しかし、「涼しい環境で」「作業を初めて間もない時間」「軽い運動」でも熱中症は発症
  • 水温と気温の合計が65℃を超えるプール

まとめ・・・

熱中症を発症した場合、症状が早期に回復しても無理をすれば再発する可能性は十分有ります。

再発防止のためには、生活習慣を見直し体力回復のため1週間は安静・休養の必要があります。

暑い日は食欲も低下するため、どうしても食事も偏り栄養不足に陥りがちですが、熱中症再発防止や病後の早期回復のためにも3食しっかりと摂取し、疲労回復効果の高い豚肉・魚・卵・野菜・果物など、積極的に摂取する必要があります。

熱中症を発症しやすい人は、日頃から積極的に体を動かすことで気温の変化に対応できる体つくりを行い、体温調節・発汗などがうまく機能することで熱中症の予防になります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク