ブラック企業とは?その見分け方・特徴?2017年ランキング、厚生省2018年リストは・・・

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就職してはいけない会社、転職してはいけない会社、それはブラック企業と呼ばれる会社です。

ここ数年耳にされる方も多いと思いますが、ブラック企業という言葉は10年以上前から存在していて、単なる流行語ではありません。

これから就職される方、新たに転職を考えて みえる方、現在勤務されている方も一度チェックされてはどうでしょうか?

あなたの勤務されている会社は大丈夫ですか?

8個の質問に答えるだけで、あなたの勤務されている会社がブラック企業ホワイト企業か 簡単に診断できます。  

ブラック企業の見分け方、特徴・・・

①長時間労働が多い・・・

残業時間が月45時間以上で、それが続くようであればブラック企業の可能性は高いと考えられます。

「36協定」という労使協定で「月の残業時間は45時間以内」と決まられています。

36協定とは、労働基準法36条に基づく労使協定で、法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えた場合時間外労働となるため、書面による協定を結び労働基準監督署に提出することが義務付けされています。

月80時間の残業時間が「過労死ライン」と言われています。

②休日が少ない・・・

カレンダー通りに休むと1年間120日前後の休日があり、各企業の平均的年間休日数も120日程度が多くなっています。

年間100日以下では少なく80日を下回るとブラック企業と考えられます。

休日が年間80日とは、1ヶ月に6日、1週間に1~1.5日という計算になります。

③給与の低さ・・・

働いた分と報酬が比例していない場合は、ブラック企業と考えられます。

④残業代が支払われない・・・

「あなたは管理職だから・・・」などと仕立て残業代を免れるという手段は、明らかに脱法的な行為で違法です。

「管理職」とは企業内で管理業務を行う人の総称で、その定義は企業独自の決定によるものです。

一方「管理監督者」は、法律上特殊な適用をされる人の総称で、その定義は国が共通の基準として定めています。

⑤聞き慣れない「雇用契約」が締結されている・・・

・「残業代は給料に入っている・・・」

これは「固定残業代」と言われるもので、企業側が一定時間の残業を予め想定し、月給に残業代を固定で記載して残業時間を計算することなく固定分の 残業代を支払う制度で、一般的に「みなし残業」と言われています。

この「固定残業代」「みなし残業」を悪用して、固定残業以上の残業をしても残業代を支払わない企業が増加しています。

・「1日10時間労働・・・」

正論として、労働時間を通常の1日単位ではなく月単位・年単位で調整することで、繁忙期などで勤務時間が増加しても時間外労働としない「変形労働時間制」を採用しているという意味です。

通常、労働時間は「1日8時間・週40時間」と規定されていて、これを超えれば「時間外労働(残業)」となります。

しかし1ヶ月単位の変形労働時間制の場合、1ヶ月間トータルで労働時間の調整ができていれば時間外労働は発生しません。

変形労働制は適正な運用をすることで、企業側は業務量に応じて発生する残業代を適法に回避することが可能となり、労働側は仕事量が少ない期間は労働時間が減少しメリハリのある働き方も可能となります。

しかし企業側がこの制度を、労働時間をあやふやにして運営しているケースが多くなっています。

これと似た働き方として、

「フレックスタイム制」

「裁量労働制」

があります。

フレックスタイム制は、始業時刻・終業時刻は労働者の裁量に委ねる労働時間制で、労働時間は1ヶ月単位の計算となりますが、法定労働時間が超えた場合は残業代が発生します。

裁量労働制は、労働時間を実労働時間ではなく一定時間とみなして運用する制度で、この制度においては実際に長時間労働があっても、残業代は決められた範囲で支払われます。

⑥離職率が高く、入れ替わりが激しい・・・

ブラック企業は、簡単に社員を切り捨てるため離職率が高く「円満退社」はほとんどありません。

大抵は、「もめて辞めた・・・」「突然来なくなった・・・」が多く見られます。

⑦人材が不足・・・

離職率が高いため人材は常に不足状態で、「学歴・経歴・資格不問・・・」など採用レベルは低く比較的に簡単に入社できます。

企業側の採用基準は、「ウチの会社で耐えられるか・・・」です。

そのため

「やる気」

「情熱」

「成長」

といった言葉が多く引用される傾向にあります。

⑧上下関係に厳しい・・・

ブラック企業は体育会系が多いため上下関係が厳しく、内容が理不尽であっても上司・社長の言葉は絶対で、度が過ぎるとパワハラ・セクハラに繋がります。

⑨ブラック企業の多くはパワハラ・セクハラが横行していて、それを見て見ぬふりや正論であるかのようにしてしまう傾向にあります。

そのため、

「出来なければ残ってヤレ・・・」

「売上がないのは自分の責任だからその分の給料はカット・・・」

などの言葉が当然のように交わされます。

⑩「精神論・・・」

「やればできる・・・」

「感謝・・・」

「仲間・・・」

など精神論が良く出ます。

結果的に「頑張る=長時間働く」というケースが考えられ長時間労働がごく普通のようになってしまいます。

ブラック企業、2017年ランキング・・・

2017/12/24、過労死・長時間労働・パワハラなど問題視されている企業を集めて、「ブラック企業大賞2017」が発表されました。

ブラック企業ノミネート委員会には、NPO・弁護士・ジャーナリストの 皆さんが参加しています。

ブラック企業の選考基準は

①労働法・その他法令に抵触、またはその可能性があるグレーゾーンな条件下での労働を意図的・恣意的に従業員に強要している企業

②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強要する体質を企業・法人(学校法人・社会福祉法人・官公庁・公営企業・医療機関なども含む)

の2点としています。

2017年ブラック企業大賞には次の9社がノミネートされました。

①ゼリア新薬工業㈱「ヘパリーゼ」のTVCMで有名な医療用医薬品・一般医薬品など健康食品製造販売を行う大手製薬会社です。

2013/4 医薬情報担当者として入社の男性社員(当時22歳)が同社の新人研修において「自らの過去のイジメ体験」などを多数の同期の前で告白させられ、この強い心理的負荷によって「精神疾患」を発症、研修中の 5/18 に自殺,2015/5 に労災認定となりました。

②㈱いなげや:関東地方中心に137店舗展開のスーパーマーケットチェーン店です。

2014/6/5 同社の埼玉県志木柏町店男性チーフ社員(当時42歳)が店内駐車場で倒れ、その後脳血栓により死亡、2016/6労災認定されました。

発症前の時間外労働時間は、4ヶ月平均75時間53分でこれ以外にもサービス残業など「日時特定不明な時間外労働時間」があったものと推定されています。

同社では、2003年にも従業員の過労自殺が発生し労災認定されています。

③パナソニック㈱:2016/6 同社パナソニックデバイスソリューション事業部富山工場勤務の男性社員(当時40代)が自殺、2017/2 労災認定されました。

自殺1ヶ月前の時間外労働時間は100時間を超えていました。

その後同社富山工場の社員3名の最長月97~138時間の違法長時間労働が判明、同社幹部2名が書類送検されました。

2015/10 同社福井工場2次下請け社員が過労死認定されています。

④新潟市民病院:1973年設立の公立総合病院で、2016/1 女性研修医(当時37歳)が長時間勤務が続いたことで睡眠薬を服用し自殺しました。

この女性の月平均時間外労働時間は、187時間最長251時間でした。

2017/5 長時間労働による過労が原因として労災認定されました。

⑤NHK(日本放送協会):2013/7 うっ血性心不全で女性記者(当時31歳)が死亡、長時間労働による過労が原因として2014年渋谷労働基準監督署が労災認定しました。

死亡直前1ヶ月の時間外労働は159時間37分、死亡直前は209時間でした。

「当時業務として担当していた都議選・参院選の取材のため、深夜に及ぶ業務や十分な休日の確保もできない状況にあった・・・」として 認定され2019/10 NHKが公表しました。

⑥㈱引越社・㈱引越社関東・㈱引越社関西:引越社関東所属の営業社員(男性)をシュレッダー 係に配置転換し、その後懲戒解雇しました。

懲戒解雇の理由を「罪状」と記載し男背社員の顔写真を掲載した書類をグループの店舗・社内報に提示しました。

男性社員が労働組合に加入したことに対し、 2017/8 東京都労働委員会が脱退を促すこの行為が不当労働行為であるとして認定しました。

⑦大成建設・三信建設工業㈱:「新国立競技場建設工事」の元請け企業と地盤改良工事を請け負った一次下請け企業です。

2017/3 三信建設工業㈱の新人男性社員(当時23歳)が自殺しました。

直前1ヶ月の時間外労働は約190時間で、2017/10 長時間労働による過労が原因の労災であると認定されました。

⑧大和ハウス工業㈱:国内大手の総合住宅メーカーです。2017/6 埼玉西支社の営業男性社員(当時20代)が、日中はモデルルームなどで住宅販売の営業をこなし、資料作成など多量の業務処理のため住宅展示場内の事務所や営業車車内で隠れて深夜まで残業をしていました。

大和ハウス工業では「36協定」において繁忙期の時間外労働の上限を80時間としていましたが、2015/5時間外労働は 月109時間となり、その結果鬱病を発症し 2016/5 やむおえず退職となりました。

2017/6/29大和ハウス工業は、埼玉局川越労働基準監督署より 是正勧告を受けましたが、労働時間管理に関して2011年も是正勧告を受けています。

⑨ヤマト運輸㈱:黒猫で有名な国内大手の宅配便事業者です。

2016/12 神奈川平川町支店のセールスドライバーに対し残業代未払い、2017/5 パート従業員の勤務時間改ざん・賃金未払いがあったとしてそれぞれ是正勧告が出され、2017/9博多北支店のセールスドライバーに対し、残業時間の上限(95時間/月)を超える102時間の違法な残業をさせたとして法人・幹部2人が福岡地検に書類送検されました。

ヤマト運輸は2017年違法なサービス残業があったことを認め、過去2年間にさかのぼって同社の約6万人のセールスドライバーに対し、総額230億円のサービス残業代を支払いました。

ノミネートされた企業の選考の結果、「栄えあるブラック企業2017」に選ばれたのは次の企業です。

ブラック企業大賞㈱引越社・㈱引越社関東・㈱引越社関西

特別賞大成建設㈱・三信建設工業㈱

業界賞新潟市民病院

ブラック研修賞ゼリア新薬工業㈱

ウェブ投票賞日本放送協会(NHK)

厚生省の2018年ブラック企業リストは・・・

2018/6/29 厚生省労働基準局監督課より、各都道府県労働局公表の労働基準関係法令違反企業が集約されたものが公表されました。 

厚生労働省では、ブラック企業選出の基準として

①36協定の締結・届け出がなく残業等を行わせている

②36協定の上限時間を超えて残業等を行わせている

③労基法32条違反(違法な残業)

④賃金・残業代の未払い

などの項目を重要視しています。

まとめ・・・

一般的に「ブラック企業」になりやすい企業は、ノルマ・残業が多い傾向にあります。

たとえば建設業界・住宅業界などゼネコンといった会社の大きさに関係なく、営業職・技術職などは激務になりやすく、医療・介護業界は人手不足の影響で拘束時間が長くなりがちで、さらにシフト制によって変則的な働き方が求められます。

介護施設によっては15~20日連続勤務が当たり前のように強いられ、社会保険に加入できないといったブラック施設も見受けられます。

また保険業界は、歩合制のため個人には厳しいノルマが課せられます。

一時期華やかだったIT業界は、勤務時間が不規則で徹夜作業が数日間続くことは普通にあり、膨大な仕事量に対し給与は低い傾向にあります。

このように労働者を長時間労働・パワハラなどで使い潰す企業に対して、その改善に取り組む団体として、

総合サポートユニオン・ブラック企業支部のブラック企業ユニオン(TEL:03-6804-7650)

が2017年に発足されました。

様々な業界・職種における

・労働条件改善

・未払い賃金の支払い

・パワハラ被害の回復

・解雇/退職強要の撤回・・・

など労働者の相談を受け付けています。

介護保育ユニオン(介護保育支部)  

ブラックバイトユニオン(ブラックバイト支部)

エステユニオン(エステ支部)  

ブラック企業ユニオン

〒155-0031 都内世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201号室

(労働相談)・・・TEL:03-6804-7650

(事務局)・・・・TEL:03-6804-8444

 Mail:  soudan@bku.jp

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