アルコール依存症とは?初期症状、進行プロセス、脳への影響、治療方法・・・

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アルコール依存症(アルコール使用障害)とは、アルコールに対して身体的・精神的な薬理学的依存性を獲得した状態で、お酒の飲む量・飲むタイミング・飲む状況などを自分でコントロールできなくなった状態を指します。

元TOKIOの山口達也さんが、強制わいせつ容疑で書類送検その後起訴猶予処分となった事件、元モーニング娘の吉澤ひとみさんの飲酒運転ひき逃げ事件など、

アルコール依存症では?と思われる事件が相次ぎ発生し、アルコールに関係する問題に関心が高まっています。

アルコールは、麻薬・覚せい剤と同じ依存性の高い薬物の一種で、飲酒は良くないことだとわかっていても辞められなくなってしまいます。

アルコール依存症は、専門の医療機関で治療が必要な病気です。

アルコール依存症の初期症状・・・

「仕事帰りに1杯・・・」「毎日晩酌・・・」といった習慣的な飲酒は、繰り返すことでアルコールに対する耐性が高まります。

最初は少量で気分良く酔えていても、徐々に酒量が増え酔った感じがしなくなり、さらに飲酒を続けることで自分の意志が働かなくなって止められなくなり、アルコール依存症になってしまいます。

このような状況に陥ってしまうと、飲酒は止められず連日数時間おきに飲酒するようになり、更に進行すると目を覚ますと飲酒、酔うと眠り、再び目覚めると飲酒といった連続飲酒状態を引き起こします。

あなたのアルコール依存度の簡単チェック方法があります。

男性の場合 

女性の場合 

日本では1日の平均飲酒量が「6ドリンクを超える」と多量飲酒とされアルコール依存症の危険性が高まります。

6ドリンクとは、

1日にビールで500ml缶3本

日本酒で540ml弱

焼酎25°で300ml

ワインでグラス6杯

程度の量を指します。

これらを10~20年飲み続けることで、アルコール依存症になります。

アルコール依存症の進行プロセス・・・

①飲酒の習慣の始まり

飲酒する機会が増えることで、徐々にアルコールに対する耐性が形成され酒量も増加していきます。

②依存症との境界

毎日飲酒することで酒量も増え、ブラックアウト(記憶欠落)が起き、生活の中で飲酒が次第に優先となっていきます。

③依存症初期

アルコールが切れると落ち着きがなくなりイライラすることが多くなります。

また寝汗・微熱・悪寒・下痢・不眠など軽度の離脱症状(禁断症状)を発症しますが、多くは風邪・体調 不良と勘違いするため自覚がありません。

また飲酒が原因となる病気・怪我・遅刻・欠勤・不注意や判断ミス・飲酒運転検挙などの問題が起き始め、節酒を考え始めます。

④依存症中期

軽い手の震え・恐怖感などの離脱症状を紛らすため迎え酒をするようになり、飲酒が原因となる病気・怪我・遅刻・欠勤・不注意や判断ミス・飲酒運転検挙などの問題も、繰り返し起こるようになり、そのために家庭内トラブルも増えます。

⑤依存症後期

食事を摂らず1人で飲酒することが増えます。

自分で飲酒がコントロール出来ず、アルコールが切れると鬱・不安状態に襲われるので更に飲酒が増えます。

そのため、連続飲酒 発作・幻覚(離脱症状)・肝臓その他疾患の悪化などによって、仕事・日常生活が次第に困難となり社会的信用も失うことになります。

アルコール依存症の脳への影響・・・

アルコールは少量摂取であれば、ストレス解消の効果があります。

しかし、多量摂取を続けることでアルコール依存症となった場合、胃腸・肝臓など消化器官ばかりでなく脳にも悪影響を与えます。

アルコールの多量摂取によって、脳は萎縮を引き起こします。

脳萎縮とは脳の 神経細胞数が減少し脳全体のボリュームが小さくなることです。

症状が進むと痴呆の症状である「コルサコフ症候群」を発症するため、正確な判断ができないなど日常生活に支障が出るようになります。

コルサコフ症候群とは脳の機能障害によって発症する健忘症状で、物忘れがひどい・時間や場所についての観念を失う・作り話をするなどの症状を指します。

アルコール依存症・種々の中毒・脳の外傷・老人性認知症などで見られる症状です。

脳は、一度萎縮すると 正常な状態に回復することはありません。

症状が重くなると社会復帰は難しく、一生病院生活を送ることになります。

アルコール依存症の治療プログラム・・・

アルコール依存症の治療のため専門の医療機関において、患者さんとその家族を含めカウンセリングを行い、入院・外来が決定されますが殆どの場合入院治療となります。

治療期間は2~3ヶ月が一般的です。

治療プログラムは一般的に第1段階から第4段階に分けられ、それぞれ導入期・解毒期・リハビリテーション期(前期・後期)と位置付けされます。

①第1段階:導入期

患者さんに、断酒開始前の段階でアルコール依存症が病気であることを認識してもらい、治療に意欲を持って取り組んでいくための期間です。

②第2段階:解毒期/約3週間

断酒が開始され、その影響で起こる離脱症状やその他の臓器障害・合併精神疾患の診断・治療が行われます。

約3週間で症状が治まり体調も落ち着くと断酒のための精神療法が始まります。

③第3段階:リハビリテーション前期/約7週間~10週間

ある程度心身の回復が確認され、リハビリテーション開始となります。

精神療法として、飲酒に対する考え方・行動を見直し、創作活動・レクレーション活動など集団プログラムに参加し、退院後の社会復帰の準備などを行います。

④第4段階:リハビリテーション後期/退院後~一生

リハビリテーションを終え、退院後もアルコール依存症専門の医療機関・施設への定期通院や集団活動グループへの参加を継続し、断酒を継続します。

再発防止のため約6ヶ月~1年は抗酒薬服用となる場合もあります。

まとめ・・・

アルコールは、習慣性・依存性があり脳の麻痺を起こす薬物です。

少量の飲酒であれば、その日の嫌な出来事・辛いことも忘れさせてくれる精神安定剤の作用があります。

アルコールは血管拡張作用があり、身体の血流が良くなり疲労回復に役立ちます。

アルコールは実は高カロリー食で、炭水化物は1g/4calですがアルコールは1g/7calもあります。

しかし栄養にはなりません。

ストレス解消に連日多量飲酒を続けることで、脳は慢性的に麻痺状態となり思考力・判断力・記憶力が低下していきます。

アルコールの多量飲酒は、脳全体を萎縮させその量が多いほど萎縮は早く進みます。

脳内の神経細胞は、一度死滅すると他の臓器の幹細胞のように再生することはなく、元の大きさに戻ることはありません。

くれぐれも飲み過ぎには注意が必要です。

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