「熱帯低気圧」とは?「温帯低気圧」「台風」との違い、それぞれの条件・特徴・・・

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引用:google

「熱帯性低気圧」は、 tropical cyclone と英語表記されます。

多くが熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧の総称です。

強風・大雨などの猛烈な暴風雨や高潮を伴い、甚大な気象災害をもたらします。

夏季に数多く発生しますが、その進路・勢力は季節によって変化し、温帯にまで移動して被害をもたらします。

引用:google

南大西洋の熱帯地域は海水温が低いため、熱帯低気圧の発生は極端に少ない傾向にありますが、発生地域によってそれぞれ名称がつけられ、ハリケーン(北大西洋・カリブ海・東経180°以東の北太平洋・南太平洋)、サイクロン(南北インド洋、ベンガル湾、アラビア海)、パギオ(フィリピン諸島を襲う台風の別名)、ウィリー・ウィリー(オーストラリア近海)などで呼ばれます。

日本の気象通報においては、風力階級7以下、風速毎秒17m未満のものを <弱い熱帯低気圧>それ以上のものを <台風> と 呼んでいます。

ちなみに風速17m/sは、約60km/hくらいです。

60km/hで走行する自動車の窓から、顔を出した場合に受ける風の強さと同等なので、結構な強さです。

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「熱帯低気圧」「温帯低気圧」「台風」の違い・・・

引用:google

①「熱帯低気圧」

熱帯・亜熱帯の海洋上で蒸発した海水の上昇によって発生、水蒸気を多く含む温かい空気で構成され強い風・雨を伴います。

②「温帯低気圧」

赤道からの暖気と両極からの寒気がぶつかる中緯度の温帯で発生、上昇しながら北上する暖気と下降しながら南下する寒気の渦の中心が上昇気流となって、温暖前線・寒冷前線を伴った低気圧になります。

③「台風」

熱帯低気圧が発達すると「台風」となり、北太平洋や南シナ海上で中心付近の最大風速が17.2m/s以上のものを指します。

引用:google

「熱帯低気圧」は、亜熱帯や熱帯地域で海から大量の水蒸気が上昇するすることで、空気が渦を巻いて出来る低気圧のことで、その中でも北太平洋や南シナ海に位置し発達して風速17.2m/sを超えるものが「台風」と呼ばれます。

「台風」は発生した地域や最大風速によって、それぞれ「ハリケーン」「タイフーン」など呼称は違いますが、多くの場合北上する際に周囲の冷気と台風域内の暖気の間に前線が発生し、「台風」から「温帯低気圧」変化していきます。

「台風」は中心付近に強風領域が集中していますが、「温帯低気圧」広範囲で強風が吹くという特徴があります。

「熱帯低気圧」と「台風」は低気圧の構成が同様であるため、風速17.2m/sを境に「熱帯高気圧」と「台風」に分類されますが、「温帯低気圧」は「台風」にはなりません。

「熱帯低気圧」「台風」の条件・・・

「熱帯低気圧」の条件

温かい空気だけで構成されていることです。低気圧の上層部が冷たい空気になっている場合は、「温帯低気圧」と呼ばれます。

②海水が蒸発して水蒸気となり上昇して、熱を放出するエネルギーをエネルギー源にしています。

③「熱帯低気圧」は大きな低気圧で、広範囲に低気圧の層を持っています。

④他の低気圧と比較して、最大風速が増加する傾向にあります。

③の熱を放出するエネルギー・・・とは

このエネルギーは「潜熱」と呼ばれるもので、物質の状態変化のためだけに費やされる熱で「融解熱」「気化熱」などが含まれます。

例えば、水(液体)から水蒸気(気体)へ物質が変化し、状態が変化する際に発生するエネルギーのことです。

夏場によく目にする「打ち水」。高温になったアスファルトに水をかけることで水が蒸発し、その差に発生した「潜熱」によってアスファルトの熱が奪われ涼しく感じられます。

これは水をかけたことで「アスファルトの表面温度が下がった・・・」ということではありません。また私達は運動することで体温は上昇し、そのまま継続すれば体温は上がり続けますが、汗をかくことでその汗が蒸発する際の「潜熱」が体の熱を奪い体温を下げ正常に保ちます。

「台風」の条件

①「熱帯低気圧」が発達することで「台風」が発生します。

発生地域・最大風速などによってそれぞれ呼称は違いますが、暖かい空気のみで構成される低気圧(熱帯低気圧)です。

赤道より北側、東経180°線より西の北西太平洋・南シナ海に位置し、中心付近の10分間の平均風速が17.2m/sを超えるものを指します。

「台風」は、「熱帯低気圧」と同様に温かい海面から吸収された水蒸気が、雲粒になる際に放出される熱をエネルギーとして発達しますが、陸上との摩擦でそのエネルギーは失われます。

陸上ではエネルギー供給が難しいため勢力は徐々に弱まります。

エネルギーの供給が 0 になった場合、2~3日ほどで消滅となります。

「台風」の北上に伴い周囲の空気の温度は低下し、台風内部との温度差が大きくなるため、それによって周囲の空気と「台風」の間に前線が発生し、「温帯低気圧」に変化します。

「台風」はその勢力の大きさから

①最大風速32.7m/s超~43.7m/s未満・・・「強い台風」

②最大風速43.7m/s超~54m/s未満・・・「非常に強い台風」

③最大風速54m/s超~・・・「猛烈な台風」

とされ区別されています。

日本史上最強の「台風」は、1961年の第2室戸台風(国際名:Nancy)で中心気圧925hpaを記録しました。

しかし日本上陸前の太平洋上では、中心気圧888hpa・最大風速100m/sが観測されました。

世界において史上最強のハリケーンは1979年の台風20号(国際名:チップ)で、中心気圧870hpa・最大風速70m/s(252km/h)という驚異的な数字が観測されています。

引用:google

「熱帯低気圧」と「温帯低気圧]の違い・・・

「熱帯低気圧」・・・熱帯地方・亜熱帯地方の海上で海面水温が26~27°C以上になり、温められた海水が蒸発しこの水蒸気が上昇しながら渦を巻くことで発達した低気圧です。

暖かい空気のみの構造で存在しています。

②中心付近の最大風速が17.2m/s以上に発達すると「台風」になります。

③前線は伴いません。

「温帯低気圧」

①暖かい空気と冷たい空気が混在して存在しています。

②低気圧の前面に温暖前線、後面に寒冷前線を伴います。

「熱帯低気圧」が発達して「台風」となり、その勢力が弱まると「温帯低気圧」「熱帯低気圧」に変わります。

「熱帯低気圧」「温帯低気圧」同じ低気圧ですが、発生する場所や低気圧の構造に違いがあります。

日本では、通常低気圧は「温帯低気圧」を指します。

低気圧の発生域は、主に中緯度の偏西風が吹いている地域で、南からの暖かい空気と北からの冷たい空気がぶつかることで、発生します。

「台風」が「温帯低気圧」に変わる・・・

「台風」が北上して日本付近に接近すると、「台風」の暖かい空気の塊に北からの冷たい空気の塊がぶつかり、暖気と冷気が混在する低気圧に変化します。

その結果、暖かい空気だけの低気圧(台風)では存在できず、暖気と冷気が混在する低気圧(温帯低気圧)に変化します。

暖かい空気と冷たい空気が混在する低気圧は、温かい空気のみの低気圧(熱帯低気圧)に変化することはないため「台風」に戻ることはありませんが、低気圧の構造変化が 起こったということなので、勢力が衰えたわけではなく十分な注意は必要です。

「台風」が「熱帯低気圧」に変わる・・・

「台風」は海面水温の低下や上陸後の水蒸気の供給ができなくなると、中心気圧が低下し勢力が衰えます。

最大風速が基準以下となった時点で、「台風」ではなくなり「熱帯低気圧」に戻ります。

一旦は勢力が弱まり「熱帯低気圧」になっても再度発達して基準値を満たせば「台風」に変わる可能性は十分にあります。

「気圧」とは・・・

「気圧」とは地表にかかる圧力のことで、「低気圧」「高気圧」に分類されます。

低気圧・・・地表にかかる圧力が周囲より低いところ

高気圧・・・地表にかかる圧力が周囲より高いところ

低気圧には

「熱帯低気圧」

「温帯低気圧」

の2種類がありますが、

高気圧には

「温暖型高気圧」

「移動性高気圧」

「寒冷型高気圧」

の3種類があります。

・温暖型高気圧・・・天気を良くする

・移動性高気圧・・・天気を良くする

・寒冷型高気圧・・・冬に現れ雪を降らせる

引用:google

「前線」とは・・・

暖かい空気の塊(暖気団)と詰めた空気の塊(寒気団)の境界を指します。

前線には

「温暖前線」

「寒冷前線」

「停滞前線」

「閉塞前線」

の4つがあります。

前線付近では雨が降りやすい傾向にあります。

まとめ・・・

「熱帯低気圧」と「台風」は、その構造上では大きな違いはなく、「温帯低気圧」では冷たい空気が存在します。

そして一度勢力が衰えた「台風」も、また復活する場合があるということです。

また例外的に、「台風」クラスの勢力を持った「温帯低気圧」もあり得るわけです。

知識があることで天気図の見方も変わってくると思います。

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